区分・投資用マンションを高額売却するコツは?
今の不動産事情を考慮しても、区分・投資用マンションの売買はたくさんあります。買い手は安く、売り手は高く、こうした価格の問題もありますが、実際、高額売却するにはどんなテクニックが使えるのか、チェックしてみましょう。
まずは相場や査定価格を知ることから
区分・投資用マンションの売買では、結局のところ需要の高さについて考えることで高額売却もできるわけです。投資用というだけに、目的は明確化していますし、買い手は買ってはいけないものを買わない方針です。今は、不動産投資信託もあり、値上がりしたらそれを売って別の投資信託を買わせる回転売買もあります。
区分・投資用マンションも運用することを目的にしており、相場の方向性を見て、価格が上がりそうなテーマ、方向性へカジを切る必要もあるわけです。例えば、都内はマンション需要も高めです。そこに付加価値となるオリンピックというビッグイベントが重なるだけで、都内で売り出すと成約までの期間も短くなり、需要期となる今は、海外からの旅行者や観戦者も増える見込みから、ウィークリーマンションとして売りに出すなど、高額売却に繋がる戦略も立てられます。
また、買い手からすれば、相場が知りたいものです。ですから、エリアや面積、築年数を入力するだけで個人でも価格の相場が分かるシステムを利用しています。相場より高く設定しては、印象を悪くしがちですから注意しましょう。
また、少しでも高額でと考えるならば、まずは、自分が所有している物件の『査定価格』を把握しましょう。複数の業者による一括見積もりができますが『一番高値で売却できる』という業者がいるわけです。というのは、売却できれば手数料という手間賃がもらえるため、業者も希望価格で売るための知恵を貸してくれます。高値をつけた業者に依頼するのも手のうちです。
セールストークという交渉力で高値に繋がる
区分・投資用マンションを売却するにしても、短期戦と長期戦になる物件があります。例えば、1年の中でも売れやすい時期があれば、売れにくい時期もあります。どうしても売れにくい時期に買い手を探すことになるなら、価格を下げる方法しかないのかといえば、その限りではありません。
業者いわく、駆け引きというように、セールストークや交渉、アイデアで高額売却も不可能ではないといいます。例えば、築20年以上の区分・投資用マンションがあったとして、不動産では建物の価値は築年数によって下降してしまいますから、早いうちに売却するのが望ましいといいます。
しかし、買い手も投資用として取得したいため、古いだけで見送ることがあるようです。そこでポイントとなるのは、値下がりを緩やかにするアイデアで、修繕をおこなったり、リフォームやリノベーション済みというセールストークで購買意欲に繋げるといいます。
高額のポイントは『立地』も関係してきます。過疎化しているところでは、空室リスクにより買い手が現れずに長期戦になりがちです。区分・投資用マンションを取得する人の多くは、同じく投資目的で、人に貸して収益性を得ようと考えています。ですから、空室リスクについて指摘されることは予想できるでしょう。
そのため、原状回復工事の提案であったり、新規入居の賃貸募集を支援するなど、交渉する手をたくさん持っているといいます。高齢化社会の今なら、高齢者向け賃貸マンションとするア イデアなどを教えることで交渉も有利になるといいます。
買い手の投資を支援するアイデアも必要
新築でもない限り、区分・投資用マンションは、リフォームを検討しましょう。20年以上経過していれば、修繕していることは高値に繋がる内容です。また、古いままより少しでもキレイであれば、買い手の印象もよくなりますし、買い手もリフォームを施す手間がかかりません。売却前にリフォームをするなど、リフォーム費がかさむこともありますからマーケティングは必要でしょう。
過疎化しているエリアならば、高齢者向けにバリアフリー対策がしっかりされた状態での引き渡しであったり、介護サービス付きという内容も魅力になるでしょう。投資は運用ですから、運用を続けられる内容で手を加えるのもありです。
富裕層のいるエリアなら、デザイナーズマンションのようなキレイさを優先したり、オフィス街でキャリアウーマンが活躍しているエリアならば、コンシェルジュを常駐させ、スタイリッシュやラグジュアリーなどのデザイン性で推すのもポイントになるでしょう。
損をしない売却のコツがあるとすれば、売買の交渉をする担当者の技量であったり、売りどきを知ることでしょう。また、区分・投資用マンションを高額で、というならば、コツは買い手の目的をヨイショすることにもあります。買って得をすることが分かれば、売り手の希望価格でも契約が締結できるといいます。そのために、目的に合わせて手を入れることも必要になります。それが、リフォームやリノベーション済みという物件でもあります。